第四十五章 庇う者がいる

周三清晨七点二十分,別館の門口、銀杏の枝が秋の光の中に凛とした輪郭を浮かべ、葉はほとんど落ち、地面には零れた旧金色が散らばっていた。

一葉は門口に立ち、ブリーフケースを手に提げ、スマートフォンに目を落としていた。

車が路肩に停まり、暁弦が降りてきた。何も言わず、まっすぐ歩み寄り、彼女の手からブリーフケースを受け取った。一葉はスマートフォンをポケットにしまい、顔を上げて彼を一瞥した。

「時間通りね。」

暁弦は身を引いて、彼女を先に乗せた。

車内は静かで、ふたりとも口を開かなかった。一葉は車窓にもたれ、視線を流れ去る銀杏並木に向けた。枝が朝の光の中を一本一本横切っていく、清澄で整然とした...

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