第五十八章 傍聴席

翌日の会議通知は朝九時十分に送られてきた。当日のスケジュール欄に急遽追加されたもので、通知書には「技術部四半期プロジェクト報告会、午前十時、三階会議室」と記されていた。

一葉は自分の名前の後ろの括弧内の備考——「傍聴人員」——に目を通すと、その通知書を静かに机の上に戻した。取るに足らないメモを置くように、軽い動作だった。

彼女は顔を上げることも、眉をひそめることもしなかった。

傍聴人員とは、席札もなく、配布資料もなく、発言権もないことを意味する。

座席は会議室の入口に最も近い隅に配置されており、その場所は普段予備椅子を置くために使われていた。椅子の背もたれは窓に向いていた。

この配置...

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