第六十九章 断罪

赤坂がライトを掲げ、光の柱が横梁の方向へゆっくりと動いた。

一葉は振動が来た瞬間、すでにスマートフォンを裏返して手のひらに押し込み、もう一方の手で横梁の縁をしっかりと支え、体全体を棚の側面に貼りつけ、自分の輪郭を影の中に溶け込ませた。呼吸を極限まで浅くする。

光の柱が、彼女のいる場所で二秒間止まった。

自分の心臓の音が聞こえた。澄んでいて、落ち着いていた。焦りはない。ただ、待つだけ。

一秒で自分を消す——その能力を、一葉は浮島家で二十年かけて磨いてきた。珠恵が深夜に部屋のドアを開けて確認しに来るとき、医学の資料はその光が差し込む前に枕の下に消えていなければならなかった。暖房のないあの冬...

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