第八十三章 最高の友人

「御園さん。」

慎也がグラスを置く音は小さく、近くのテーブルにいる人にしか聞こえないほどだった。

立ち上がりもせず、ただ体を横に向け、極めて穏やかな――いっそ無関心とも言える口調で雅斗に言った。「理由はどうあれ、人前でこのような形で女性を評するのは、紳士のすることとは言えないでしょう。」

声に怒気はなく、誰もが知る常識を述べるように淡々としていた。

あまりにも静かだからこそ、どんな激しい反論よりも重く響いた。

雅斗は固まった。反撃される覚悟はできていた。叱責されても、問い詰められても、人前で恥をかかされても、どれにでも対処できるつもりだった。

しかし返ってきたのはこの反応だった――...

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