第26章

一ノ瀬律は眉を深くひそめ、ボディガードに病院の位置情報を送らせた。

画面を一瞥しただけで、その眉間はさらに険しさを増し、顔色はみるみるうちに陰惨に沈んでいく。

送られてきた病院の場所は――前回、相沢千尋と新谷修に遭遇したあの病院だった。

どうやら、新谷修は本当にあの病院の医師らしい。

記憶が正しければ、新谷の専門は外科だったはずだ。

まさか、あいつが自ら相沢千尋の怪我を診るというのか。

相沢千尋が他の男の前で服を脱ぐ姿を想像した瞬間、一ノ瀬律は苛立たしげに眉を吊り上げ、そのまま大股でVIP病室を後にした。

その後ろで、病室のドアがわずかに開いた。隙間からその長身の背中を見つめる...

ログインして続きを読む