第40章

金色のシャンデリアが放つ暖かな光が広間に降り注ぎ、古い邸宅はしんと静まり返っている。

一ノ瀬源造は応接室のソファに静かに腰を下ろし、目の前からはお茶の香りがふわりと立ち上っていた。

窓の外の空を見つめるその瞳には、ふと昔を懐かしむような色が浮かび、やがてぽつりと物悲しげなため息を漏らす。

――あれから、もう十年か。

若き日の一ノ瀬源造は、財界で嵐を巻き起こし、その名を轟かせた大人物である。

だが老いを迎えた今は、ただ孫たちの成長を見守りながら、穏やかな余生を送ることだけを望んでいた。

それなのに、孫の代がこうも手を焼かせるとは思いもよらなかった。

応接室の扉が微かに音を立て、源...

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