第41章

静まり返ったリビングで、全員の視線がその箱に注がれていた。

相沢エリカは息を詰め、中から豪奢な衣装を取り出した。

一ノ瀬源造からの称賛と、一ノ瀬律からの甘い労いの言葉を、彼女は密かに期待していた。

まるで今この瞬間、お爺様からの承認を勝ち取ったかのように。

相沢千尋は、エリカの顔に浮かぶ驕りと喜色を冷ややかに見つめ、心の中で鼻で笑った。

「これが、お前の作品か」

一ノ瀬源造の、感情の欠片もない威圧的な声が響く。

エリカは慌てて一歩前に出た。この衣装の細部までお爺様に見せつけ、自分がどれほど心を砕いたかを知らしめるために。

「お爺様、あの花嫁衣装はとても精巧で、古くから伝わる大...

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