第57章
一ノ瀬グループの社長室。その無機質で冷たい配色は、まるで主の性格をそのまま体現しているかのようだった。
一ノ瀬律は革張りの社長椅子に深く身を預け、長い脚を組んでいた。指先に挟まれた葉巻からは、紫煙がゆらゆらと立ち上っている。
そこへ入ってきた橘柊一は、少し驚いたように目を丸くした。
「珍しいな。葉巻なんて吸うのか」
律は灰皿に葉巻を押し当てて火を消すと、深く息を吐き出した。
「いや、大したことじゃない」
そして、すっと目を細める。
「柊一、プロジェクトの進捗はどうなっている」
今回、一ノ瀬グループと橘グループが共同で立ち上げようとしているのは、新たな国際的ブランドの設立プロジ...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
9. 第9章
10. 第10章
11. 第11章
12. 第12章
13. 第13章
14. 第14章
15. 第15章
16. 第16章
17. 第17章
18. 第18章
19. 第19章
20. 第20章
21. 第21章
22. 第22章
23. 第23章
24. 第24章
25. 第25章
26. 第26章
27. 第27章
28. 第28章
29. 第29章
30. 第30章
31. 第31章
32. 第32章
33. 第33章
34. 第34章
35. 第35章
36. 第36章
37. 第37章
38. 第38章
39. 第39章
40. 第40章
41. 第41章
42. 第42章
43. 第43章
44. 第44章
45. 第45章
46. 第46章
47. 第47章
48. 第48章
49. 第49章
50. 第50章
51. 第51章
52. 第52章
53. 第53章
54. 第54章
55. 第55章
56. 第56章
57. 第57章
58. 第58章
59. 第59章
60. 第60章
縮小
拡大
