第90章

画面を絶え間なく流れていくコメントには、今回のデザインに対する賛辞が溢れていた。

相沢千尋は満足げに微笑み、口角を上げた。

自分が手塩にかけたものが認められて、平常心でいられる者などいない。

傍らで忙しそうに立ち働くアシスタントに目をやる。復帰してからというもの、数え切れないほどのオファーが舞い込んできていた。

彼女の選択は正しかった。一ノ瀬・橘両家は、こうしたトップクラスのプロジェクトを扱う手腕において、やはり非常に長けている。

アシスタントの暁欣は、相沢千尋が海外留学していた頃の後輩で、とても仲が良い。

かつて彼女が一時的な引退を選んだ際、この後輩は理由も分からないまま、それ...

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