第97章

冷え切った取調室は密閉され、息が詰まるほど重苦しい。青白い蛍光灯の光が頭上から容赦なく叩きつけられ、空気は淀んで呼吸すら苦しかった。

四方の壁は冷ややかな灰白色を帯び、マジックミラーからは底知れぬ寒気が滲み出ている。

相沢千尋は背筋を真っ直ぐに伸ばし、その目元は涼しげで静まり返っていた。無駄な動きは一切なく、指先をそっと机に添えている。向かいの男へ落とされた視線は凪いでおり、決して声を荒らげるわけではないのに、それだけで抗いがたい圧迫感を放っていた。

「後悔してる?」

相沢千尋が唐突に口を開く。

男は弾かれたように顔を上げ、陰惨な目で彼女を睨みつけた。喉の奥から低くしゃがれた冷笑を...

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