第129章 豪華な贈り物

千葉晴美は、古宮桐也に弄ばれているみたいで胸の奥がざわついた。自分は人より多少面の皮が厚いほうだとは思う。けれどそれだって、相手に煽られて初めて出てくる態度だ。もう古宮玲奈は帰った。なのに古宮桐也は、いったい誰に向けて芝居を続けているつもりなのか。

以前、彼に触れられるのはただただ不快で、拒絶しかなかった。ところがいつからだろう。彼が自分に触れただけで、あるいは二人の距離が少しでも近づきすぎただけで、頬が熱くなって心臓が跳ねる。

それに晴美は、こういう場面で相手に押さえつけられるのが大嫌いだった。いつだって古宮桐也にねじ伏せられて、反撃すらできない。――みっともない。面子が立たない。

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