第143章 途中で横取りする

千葉晴美はすぐさま、自信に満ちた口調で、しかも実務家らしい筋道で山本明広に自分の考えを説明した。話を聞き終えた山本の目つきが、はっきりと変わる。

「ひとつ聞かせてください、賀川さん。あなた、本当にこの小さな会社の社長なんですか?」

千葉晴美は唇の端を薄くつり上げた。

「じゃあ山本社長は、私が大会社の影の創業者だとでも?」

「いや、そうじゃない。ただ……あなたの専門性が、見た目の印象と噛み合っていない気がして」

山本明広は当初、彼女の新しい提案に大きな期待をしていなかった。二十歳そこそこの女の子だ。きっちりした格好をして、経験者ぶっているだけだろう――そう思っていた。

だが今は違う...

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