第144章 疑念

「はい」

二人で山本明広のテーブルへ戻ると、山本明広が腑に落ちない顔で古宮桐也を見ていた。

「古宮社長、いったいどうされたんですか」

「さっきの女性の名前を教えていただけますか」

「賀川です。スターアース・グループの代表ですよ。どうしました、古宮社長。お知り合いですか?」

さっき古宮桐也が賀川を見た瞬間、すぐ追いかけたのを山本明広は見逃していない。

「スターアース・グループ……?」

古宮桐也は眉を寄せる。社名の記憶を手繰っているのがありありと分かった。

「ええ。まだ立ち上げたばかりですが、あの賀川さんはやり手でしてね。向こうの提案はもう採用しました。ですから古宮社長、申し訳な...

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