第189章 誰が私の夫がダメだと言ったんだ

車津はすぐさま動いた。千葉月子に一通り報告すると、千葉月子は表面上こそ平静を装い、聞こえのいい言葉まで並べてみせた。

けれど車津にはわかった。――あれは、怒っている。

女が嫉妬しないわけがない。まして千葉月子みたいに自信の薄いタイプは、自分のものを奪われることを何より恐れる。

電話を切った瞬間、案の定、千葉月子は化けの皮を剥いだ。歯ぎしりし、今にもスマホを叩きつけそうな勢いだ。

そこへ、階下から上がってきた千葉桂子が、顔色の悪さに気づいて声をかける。

「どうしたの、月子」

「聞いてよ。佐々木将太、どこ行ったと思う?」

「会社に戻って仕事だって言ってなかった?」

「会社? 冗談...

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