第196章 俺が一緒に突き破ってやる

そのとき、背後から誰かが叫んだ。

「誰か来たぞ!」

連中は、千葉晴美を撃ち殺す手をいったん止めるしかなかった。

「急げ、いったん引く! この女も連れていけ! こいつらが女の命を惜しむなら、ブツを返してくるはずだ!」

撤収に移ろうとした、その瞬間。

パァン、パァン――乾いた銃声が連続して弾けた。反応する暇すら与えない、鋭い間合いの射撃。

「まずい、スナイパーだ! 伏せろ!」

平野海人は、まさかここで形勢がひっくり返るとは思っていなかった。だが、来たのは何者だ。

彼は小野勇斗を急かす。

「おい、早く! 解けたのか?」

カチリ、と小さな音がして、小野勇斗の顔がぱっと明るくなる。...

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