第181章 生死未詳

陸奥司の偏見に満ちた眼差しを受け、西園寺琴音はただただ無力感に襲われた。

彼女は深く息を吸い込み、胸を突き破りそうな疑念と反論を無理やり押し込める。

今、優先すべきはこの二人と争うことではない。彼女の真夏のことだ。

琴音は彼らから視線を外し、主治医へと向き直った。

「先生、どんな手を使ってでも構いません。どうか娘を、全力で救ってください」

……

その日以来、西園寺琴音は手元の仕事も研究もすべて断り、片時も離れずに真夏の病室に詰めた。

彼女は丁寧に娘の体を拭き清め、手足をマッサージし、意識のない娘に絶え間なく語りかけては、深い眠りから呼び戻そうとした。

数日後、息子の七海が使用...

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