第188章 目覚め

その言葉を聞いた瞬間、西園寺琴音の張り詰めていた糸がぷつりと切れ、足元の力が抜けた。

崩れ落ちそうになったところを、隣にいた陸奥司がとっさに腕を掴んで支える。彼は医師を見据え、低い声で言った。

「理解しました。二度とこのようなことは起こさせません」

まもなくして、真夏が看護師に運ばれてきた。

小さな顔を覆う酸素マスク。その肌は透き通るほど白く、触れれば壊れてしまいそうなほど儚げだった。

西園寺琴音は胸を締め付けられる思いで、ストレッチャーに寄り添うようにして特別個室へと戻った。

深夜の静寂の中、病室には壁の照明だけがほのかに灯っている。

西園寺琴音はベッド脇の椅子に腰を下ろし、...

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