第196章 後輩

稲崎秀信は目に笑みを浮かべて言った。

「着いたのか? 帰国は来月だって言ってなかったか?」

「サプライズってやつだよ! で、どうだ、今夜空いてるか? いつもの店な。絶対来いよ、久しぶりなんだからガッツリ飲もうぜ!」

稲崎は苦笑し、隣の西園寺琴音に視線をやった。受話器を軽く手で覆い、申し訳なさそうに小声で説明する。

「幼馴染の徳田晋弥です。海外で研究職に就いていたんですが、まさか急に帰国してくるとは」

电话の向こうの徳田は地獄耳だった。すぐに大声で騒ぎ立てる。

「あん? 誰と話してんだ? お前、女連れか? 言っとくがな、連れがいるなら一緒に来いよ! あの稲崎社長にそこまで気を使わせ...

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