第213章 俺はそんな人間か?

「あんたって子は……いつもそうやって強がるんだから……」

お婆様は痛ましげに彼女の手の甲を軽く叩いたが、それ以上無理強いすることはなかった。

夜も更け、西園寺琴音の説得により、お婆様は執事に付き添われて先に帰宅した。病室には琴音が残り、夜通し付き添うことになった。

深夜零時近く、病室のドアが静かに押し開かれ、入り口に陸奥司の長身が現れた。

外での事後処理を終えてきたのだろう、その眉間には明らかな疲労の色が滲んでいる。

彼はベッドのそばまで歩み寄る。陸奥勝則はすでに目を覚ましてベッドにもたれていた。顔色はまだ蒼白だが、気力は悪くないようだ。

陸奥司の登場によって、病室の空気は一瞬に...

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