第219章 話をしよう

鈍い音がしたかと思うと、閉まるはずだったドアが、凄まじい力で外から押し開けられた。

その反動で、西園寺琴音はよろめいて半歩ほど後ずさる。強引に踏み込んできた陸奥司の姿を認め、彼女は驚愕に目を見開いた。

「陸奥司! 何するのよ!?」

驚きと怒りが同時に込み上げ、彼女は慌てて彼の前に立ちはだかる。

「ここは私の家よ! 出てって!」

だが、陸奥司は彼女を一顧だにしなかった。視線すら向けようとしない。

彼の目的は明確だった。迷いなき足取りで、一直線にキッチンの方向へと突き進む。

西園寺琴音の心臓が早鐘を打った。嫌な予感が全身を駆け巡る。

彼女は小走りで彼の背中を追いかけ、警告するよう...

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