第226章 父親失格

以前、陸奥司が目の前で携帯電話のロックを解除した時のことを、彼女は鮮明に覚えていた。

指の動きは速かったが、その軌跡から数字の輪郭がおぼろげに見えたのだ……。

一つの大胆な推測が脳裏をよぎる。

一か八か、賭けてみるしかない!

陸奥司はちょうど彼女に背を向け、水を注いでいる。その水音がこちらの気配を消してくれるはずだ。

二階堂瑠璃は即断した。息を潜め、猫のように軽やかに、かつ素早く陸奥司の携帯電話を手に取る。

深く息を吸い込み、記憶と推測を頼りに、パスコード入力画面で七海と真夏の誕生月の組み合わせを打ち込んだ。

『カチッ』

小さな電子音と共に、ロックが解除された!

二階堂瑠璃...

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