第233章 遅れた救援

稲崎秀信は眉間に深い皺を刻み、重々しい口調で切り出した。

「前回の空振りの後、捜索範囲を拡大したんだ。建設途中のあのビルの周囲三キロ圏内にある廃墟という廃墟に人を回して、内偵させた。同時にコネを使って、そのエリアの過去半年分の監視カメラ映像を取り寄せ、それこそ一コマずつしらみつぶしに確認させたよ」

彼の口調は努めて平静だったが、西園寺琴音にはそれがどれほど気の遠くなるような作業であったか、痛いほど理解できた。

「そして一週間前、ついに一台の防犯カメラが、ある不鮮明な姿を捉えたんだ」

稲崎秀信は携帯電話を取り出し、一枚のスクリーンショットを表示した。

画面には、コンビニエンスストアの...

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