第245章 粥

徳田晋弥は頷いたが、眉をわずかにひそめたまま、それ以上何も言わなかった。

夕方、実験はひとまずの区切りを迎えた。

西園寺琴音は車を運転し、母親を乗せて家路についた。

道中、一条真理は珍しく目を閉じて休むことはせず、窓の外を飛ぶように流れていく街のネオンに顔を向け、微かに口角を上げていた。

実験室で得たあの支配感が、よほど彼女の気分を良くしたのだろう。

それでも、二人の間に会話は生まれなかった。

帰宅するや否や、一条真理はまっすぐ客室へ向かった。

西園寺琴音はリビングでしばらく立ち尽くしていたが、ふと胃のあたりに鈍い痛みを覚えた。

そういえば、今日は一日中ろくに食事をとっていな...

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