第268章 応答なし

最後の言葉は、ほとんど低く唸るように絞り出された。

個室内の温かな空気が一瞬にして吸い取られたかのようだった。卓上のご馳走は今も食欲をそそる香りを漂わせているが、先ほどまでの和やかな雰囲気はすでに跡形もなく消え去っていた。

室内は水を打ったように静まり返り、全員が息を潜めて、疑念と驚きが入り混じった視線を沢田博士に向けている。

西園寺琴音の心臓がドクンと嫌な音を立てて沈み込み、先ほどまでの束の間の安らぎは瞬時に吹き飛んだ。

沢田博士は電話の向こうからの報告を聞きながら、みるみるうちに顔色を険しくさせ、最後にはほとんど低い咆哮のように叫んだ。

「役立たずどもが! 当直の連中は何をして...

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