第271章 連れ去られた

「すぐに提携している全メディアに連絡しろ。こんな記事はすべて消し去るんだ!」

陸奥司の声は氷のように冷たかった。目の前に立つ広報部長に向かって言い放つ。

「関連する報道は、今後一切目にしたくない!」

「はっ、陸奥社長!」

広報部長は額に冷や汗をにじませ、慌てて頭を下げて退出した。

陸奥司はスマートフォンを手に取り、ある番号へ発信した。

コール音は長く続き、ようやく繋がった電話の向こうからは厳格な男の声が聞こえてきた。

「陸奥さん」

「上吉局長、西園寺琴音は今どこにいる? 状況はどうなっている」

陸奥司は単刀直入に切り出した。

「陸奥さん、西園寺研究員は現在、特別調査チーム...

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