第273章 私は気にしない

「僕はどうしたの? 僕が一体どんな悪いことをしたっていうの!?」

七海は泣き叫んだ。

「僕はただ、ママにもっと愛してほしかっただけなのに! 妹はあんなにどんくさくて、いつも泣いてばかりなのに、どうして妹ばかり気にかけるの? 僕だって抱きしめてほしいのに、ママはいつも僕がやんちゃだとか、イタズラばかりするとか、妹ほどいい子じゃないって言うばかりで……」

「それは、私が必要としていた時に、真夏が私を信じ、そばにいてくれることを選んだからよ」

西園寺琴音は彼の言葉を遮った。その眼差しは霜のように冷ややかだった。

「たとえ最初は、真夏もあなたと同じように私に接していたとしても、その後、私が...

ログインして続きを読む