第101章子供に危害を加えたい人

カートが出ていったあと、看護師が二人入ってきた。看護師たちは子どもの病床の脇に簡易ベッドを手早く設置し、エミリーを横にしてやり、体温を測り、点滴につないだ。そして物音を立てぬよう、静かに部屋を出ていった。

病室はまた静寂に包まれる。

ジェームズはしばらく黙ってから、低い声で言った。「エミリーのそばまで連れていってくれないか」

「かしこまりました、旦那様」

マークはうなずき、ジェームズを押してエミリーの枕元へ寄せた。

ジェームズにはエミリーの様子が見えない。だからそっと手を伸ばし、額に触れ、それから目元、鼻、頬、唇へと……ゆっくり指先を滑らせた。

一つ一つ確かめるたび、指で肌の熱を慎...

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