第102章子どもはいつも母親の弱点

エミリーが目を覚ますと、子どもが一緒のベッドにいないことに気づいた。顔からさっと血の気が引き、恐怖が押し寄せる。

(うちの子が……!)

「メイソン! メイソン!」

息子の名を呼ぶ声は震えていた。

「どうした?」

エミリーの叫びに驚いて目を覚ましたジェームズが、眉をひそめて尋ねる。

エミリーは虚ろで空っぽな目をジェームズに向けた。どうしようもない無力感が胸を駆け上がる。

「メイソンがいないの!」

「……は?」

ジェームズは面食らい、慌ててエミリーを落ち着かせようとした。「心配するな。誰かに探させる」

「だめ、私が行く!」

エミリーはそう言うと、掛け布団をはねのけて起き上がろ...

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