第110話あえてママの悪口を言ったら苦しめてやる

「三百万ドルって、どういうこと? 最初の値段は百万円だったでしょう?」

「ジョンソン様、このドレスは当初価格の三倍までお支払いになるとおっしゃいました。疑われるなら、防犯カメラの映像を確認いたしましょうか」

「くそっ!」

アヴァはしぶしぶ代金を支払い、袋を抱えたまま試着室のほうを鋭くにらみつけた。

(エミリー、覚えてなさいよ!)

(これで終わりじゃない!)

ハーマイオニーが試着を終えて出てきた頃には、アヴァの姿はもうなかった。

「どう? 似合う?」

ハーマイオニーは腕を広げ、エミリーの前でくるりと回ってみせた。

「すごく素敵! それで外を歩いたら、どこへ行っても視線を集めるよ...

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