第127章:一片の証拠が浮かび上がる?

「最近はリハビリをかなり頑張っていて、回復も順調なの」

ジェームズの目に一瞬、不安の色が走り、彼は軽く咳を二度した。「言っておくけど、ロウ医師は……実際、腕は悪くない」

「えっ?」

エミリーは目を細め、訝しげにジェームズを見た。

なぜだか、彼の態度が少しおかしい気がした。

これまでの経験からすると、ジェームズはカートのことが心底嫌いに見えたのに、どうして急に褒めるのだろう。

「フェイランを探すんだろ。こんなところに長くいたら、誰かに見つかる」

ジェームズが低い声で促した。

そう言われ、エミリーは胸に引っかかった違和感を脇へ追いやり、先に飛び降りた。

続いてジェームズが降りる番...

ログインして続きを読む