第133章マチルダが主導権を握る

「ハーマイオニー、君も出かけてたのか?」

正直、カートはコンサートホールの入口でハーマイオニーと鉢合わせるなんて思ってもみなかった。

「……わ、わたし、エミリーと予定があるの!」

ハーマイオニーの視線がきょろきょろと泳ぐ。とっさに口から出た言い訳だった。

まずい。ロンのこと、まだカートには話していない。あとで男とデートしているところを見られたらどうする?

戸惑った顔のカートを見て、ハーマイオニーは緊張で額にじわりと汗が滲んだ。

「エミリーと、ここで待ち合わせなのか?」

カートはまだ腑に落ちない様子で、目の前にそびえるコンサートホールの独特な入口を反射的に見上げた。

「うん」

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