第139章懸念は混乱を招く

コンサートの後半、カートはすっかり上の空だった。

彼は何度も振り返ってはホールの正面入口のほうを見やり、終演した瞬間に飛び出してハーマイオニーを探しに行きたくてたまらない、とでも言うようだった。

隣に座るマチルダは、ひそかにため息をついた。

カートがハーマイオニーのことを心配する気持ちはわかる。だが、落胆せずにはいられなかった。

案の定、カートは自分のことなどまるで眼中にない。

自分が半ば無理やりカートに頼み込んでコンサートに誘わせたのは、押しつけがましすぎたのだろうか。

本来、カートとここへ来るべきだったのは……エミリーだ。

ハーマイオニーと知り合ったばかりの頃、マチルダは会話...

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