第14話また眠れない恐怖の夜

昼間のジェームズは向こう見ずで苛立ちっぽいのに、いまは子どものように安らかな寝息を立てていた。

エミリーはしばらく黙って彼を見つめた。つま先立ちでベッドサイドへ寄り、毛布の端をそっと折り込んでやる。

その瞬間、強い手が彼女の細い手首をつかんだ。

エミリーの心臓がひゅっと跳ね、慌てて視線を向ける。

ジェームズは眉間に深い皺を寄せ、目を固く閉じていた。

起きてはいない。どうやら得体の知れない悪夢に囚われているらしい。

エミリーは慎重に手をほどき、メイソンの隣へ戻って横になった。

携帯端末を取り出して家にいる二人の子どもへ短い伝言を残し、目を閉じて眠りにつく。

真夜中、エミリーは悪夢...

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