第144章ロンは傷ついた

二時間前――。

ハーマイオニーとロンがレストランで食事をしていると、入口のほうから突然、やたらと耳障りな大声が飛び込んできた。

「ざまあみろって感じよね。トーマス家に取り入ったからって、何でも思いどおりになると思ってるの?」

「ジェームズだってさ、あの顔に釣られてるだけよ。飽きたらポイでしょ!」

「ははは、あの女が身の程を知るところ、ゆっくり見物しましょ」

「それにしてもジェームズも気の毒よね。顔よし、家柄よし、金持ち――なのに足が不自由なんて。障害さえなければ、エメラルドシティ中の女が嫁ぎたがるのに。あの女は残り物を拾っただけ、運がよかったってこと」

「ほんと、それ……」

この...

ログインして続きを読む