第145章ジョンソン家の新しいメイド

「カートのこと、好きなんでしょう?」

エミリーはマチルダの瞳をまっすぐ見つめ、真剣に、そして確信をもって言った。

マチルダは一瞬、動きを止めた。かすかに笑うと、気前よくうなずいて認めた。

「ええ、好きよ」

その率直さに、エミリーは少し面食らった。

「前からカートのこと、知ってたの?」

「ううん。でも、ひと目で惚れちゃった」

ひと目惚れ……?

エミリーの意識は、幼かった十代の日々へと流れていった。あの頃の自分も、ユーザー名をきっかけに、ジョンにひと目惚れしてしまったのだ。

けれど時代は変わり、心も変わった。いわゆるひと目惚れなど、もう信じていない。

しばし二人は黙り込み、気ま...

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