第162章匿名の手紙

ウィスパリング・パインズ邸を出たあと、エミリーはそのままレオの養父母が暮らす田舎の家へ車を走らせた。

アイヴァンから得た情報によれば、レオの養父母の住む村はエメラルド・シティから山道を何十マイルも進んだ先にあるという。いくつもの山に隔てられ、交通の便はひどく悪い――まさしく、人里離れた貧しい土地だった。

心の準備はしてきたつもりだったが、村に初めて足を踏み入れた瞬間、エミリーはそれでも衝撃を受けた。

ここは、かつてヴェリティが住んでいた村よりもさらに貧しかった。

小さな村には二十軒ほどの家しかなく、どれも打ち放しのコンクリート造りだった。住民の多くは年寄りと子どもで、痩せ細り、顔色も...

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