第169話メイソンの脚の病気が治った

エミリーは警察署を出ると、ほかの二人の子どもに会うためにエリジアン・レジデンシズへ向かうつもりだった。

少し歩いたところで、携帯電話が鳴った。知らない番号からの着信だった。

「もしもし」

数秒ためらってから、エミリーは出た。

「エミリー? 私、ニコレット・フェアファクスよ。大学の同級生。覚えてる?」

受話口から、聞き慣れない女の声が流れ込んできた。

ニコレット?

エミリーは眉をひそめ、頭の中が忙しく回り始める。

しばらくしてようやく、当時さほど親しくもなかった同級生を、記憶の隅から掘り起こした。

たしかにニコレットは大学の同級生だった。だが、それだけだ。

仲が良かったわけで...

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