第186章:不当な思いを持つ者は苦しむ

「マーク、この映像とレットの資金洗浄の証拠を警察へ持っていけ。レットがトーマス・グループを、どこまで握りしめていられるか見てみたい」

ジェームズは冷ややかに言い、携帯からマークへ映像を送ると、何事もなかったように端末をザンテへ放り返した。

「だめ……そんなこと、できない!」

リリアナは両手両足を使ってジェームズの足元まで這い寄り、ズボンの裾をきつく掴んだ。涙をぼろぼろ流しながら叫ぶ。

「ジェームズ、レットはあなたの弟でしょう! 同じ血が流れてるのよ。それなのに、どうしてそんなに残酷なの!」

「くだらない。俺は一度たりとも、あいつを弟だと認めたことはない。離れろ」

ジェームズは眉をひ...

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