第197話恩は返ってきた復讐の時

ジェームズはその言葉を耳にした瞬間、身じろぎひとつせず固まった。エミリーを長いこと見つめたまま。

「勘違いするな。俺はケイト家が気に入らないだけだ。少し懲らしめてやりたかった」

エミリーは言葉を失った。

嫌いだというだけで、相手を破産に追い込むの?

ジェームズの背後に立つマークは、エミリーの表情がみるみる冷えきっていくのを見て、胸の内でため息をついた。

ジェームズ、どうして今そんなに意地を張るんだ。

好きなら好きだと言えばいいのに。なぜ否定する? エミリーに愛想を尽かされるのが怖くないのか。

一瞬、空気そのものが凍りついたようだった。

「エミリー」

しばらくして、ハーマイオニ...

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