第199章:エミリーはとてもかっこいい

「エミリー、いい加減にしろ!」

「だから何? あたしがあんたを振り回してるっていうの?」

「おまえ……今わかった。カートのために私怨の清算をしてるんだろ! それでいて二人の間には何もないって? 何もないなら、どうしてあいつがおまえをかばう? どうしておまえがあいつを守る!」

そのとき、隣の個室から突然、どん、と大きな物音が響いた。

エミリーは音のした壁へ、ちらりと視線を向ける。

「アティカス、口を慎め! エミリーと僕は潔白だ――好き勝手に中傷させない!」

カートの怒声が続いた。

「図星を突かれたか? 怒ってやがる!」

アティカスは鼻で笑った。口をつぐみ、言い返すことすらできない...

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