第205章:あることを言い、別のことを意味する二人

ジュヌヴィエーヴは貧しい学生で、勉強のために田舎から出てきたばかりだった。

だが、入学手続きをする前から、低血糖でふらつき、通りであやうく車にひかれかけた。

ジェームズが間一髪、急ブレーキを踏み、最後の瞬間にハンドルを切らなければ、車は彼女の上をそのまま通過していたかもしれない。

そしてそのせいで、ジェームズは怪我を負った。

そのことを思うと、ジュヌヴィエーヴの胸は罪悪感でいっそう重くなる。

彼女は病室の隅に落ち着かない様子で座り、ベッドの上のジェームズを診ている医師から目を離せなかった。

「トーマスさん、両手に軽い骨折があります。ほかは擦り傷程度ですね。足は……捻挫です。強くブレ...

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