第217章:容赦ない絡み合い

白檀の箱の中身はたいしたものではなかった。黄ばんだ写真が一枚と、傷んだノートが一冊。それも、ノートの縁には焦げ跡のようなものがあり、かつて火事に遭ったことでもあるかのようだった。

エミリーは指先を震わせながら、箱から黄ばんだ写真を取り出した。

写真には、若い少女が二人、肩を寄せ合って写っていた。顔には明るく美しい笑みが浮かび、その笑顔は――すでに過ぎ去ってしまった彼女たちの青春そのものみたいだった。

母さん……

そうだ。写真の二人は、亡き母セイブルと、行方の知れないジェームズの母ヘイゼルだった。

エミリーは、キアナが言っていたのを思い出す。ジェームズの母と自分の母は、仲のいい友人同士...

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