第228話あなたも子供も離さない!

エミリーは、自分の二十六歳の誕生日がこれほどまでに恐ろしいものになるなど、想像もしなかった。

メイソンを病院へ運んだあと、エミリーは先に家へ戻っていた二人の子どもに話を聞く時間をつくった。

子どもたちの話では、三人はもともと今日、エミリーに忘れられない誕生日のサプライズを用意するつもりだったという。

それを聞いたエミリーは、苦く笑った。

サプライズなんてものはなく、あったのは恐怖の山だけだ。

苦笑いのあと、悔しさがこみ上げて、涙が落ちた。

自分が子どもたちを守りきれなかったことが腹立たしかった。

ジェームズと離婚するとき、エミリーは「あなたは父親に値しない」と言い張った。けれど自...

ログインして続きを読む