第235話恋愛トラブルを追いかける

問い詰めても何ひとつ引き出せないと悟り、ヴェリティはそれ以上、質問するのをやめた。

体調はかなり回復していたが、薬を盛られた後遺症なのか、以前の記憶はところどころ欠け落ちていた。

それでも、エミリーが昔はこんなふうではなかったことだけは、ぼんやりと思い出せる。

あの頃のエミリーは無垢で屈託がなく、笑顔も澄んでいて、まっすぐだった。

今のように――目の前で笑っても、その笑みが瞳に届かず、どこか苦味を含んでいる――そんな人ではなかった。

この五年で、彼女はいったい何をくぐって、ここまで性格が変わってしまったのだろう。

ヴェリティにはエミリーのことが掴めなかったが、ソーラはその表情から何...

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