第250話小さな子供たちは選択をする。全部欲しい

フィリップは喉から手が出るほどエミリーを押さえつけたかったが、その気はあっても度胸がなかった。

この狂った女、エミリーと何度か渡り合ううちに、彼はその予測不能な気性に毎回こっぴどく叩きのめされてきたのだ。

「そのいやらしい顔を今すぐ引っ込めなさい! 私の息子はどこ?」

エミリーは目を細めると、フィリップの顔半分を狙って強く足で踏みつけた。彼は痛みに悲鳴を上げた。

「お、おまえの三人の子どもなら屋根裏で遊んでる! お菓子までやって機嫌よくさせてるんだ!」

叫びながら、フィリップは部下に命じて壁のモニターをつけさせた。映し出された画面の向こうで、三人の子どもたちが彼の言うとおり無事でいる...

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