第270章愛と憎しみ、罪と罰

ジェームズとエミリーは、マリーゴールドの言葉を完全には信じていなかった。だが、ボイスレコーダーを警察に渡すこともしなかった。

録音されていた内容には、ほとんど有益な手がかりがなかったからだ。

マリーゴールドから、より本当のことを吐き出させるために、エミリーとジェームズは相談し、一芝居打つことにした。

夜になると、病院はひっそりと静まり返っていた。

マリーゴールドは病室のベッドに横たわり、目を見開いたまま、薄暗い天井を見つめていた。

麻酔が切れたあとは、傷口がずきずきと鋭く痛み、とても眠れる状態ではなかった。

それに今日、病室に現れたあの釣り合いの取れた男女は、やけに鋭い質問をしてき...

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