第294話どこかエッチなブライヤー

初めて会ったとき、エミリーが抱いたカティアへの第一印象は、礼儀正しく、やわらかな微笑みを浮かべる美しい人――というものだった。

いま彼女たちは、連れ立ってカフェへ向かって歩いている。

それはカティアの申し出だった。

カティアはエミリーに強い関心を抱いていて、思わず筆を取り、彼女の面立ちを写し取りたい衝動にさえ駆られていた。

だから腰を落ち着けておしゃべりできる場所を探そう、と提案したのだ。そうすれば、エミリーのことをもっと知るきっかけにもなる。

親しくなれたら、エミリーが絵のモデルになってくれるかもしれない。

カティアの申し出は、まさにエミリーが望んでいたことでもあった。ブライアー...

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