第316章特別な意味を持つ誕生日プレゼント

ハーマイオニーが帰宅すると、書斎の灯りを除いて家の中は真っ暗だった。

カートはまだ中で仕事をしていて、彼女がこっそり外出したことにも気づいていないらしい。

ハーマイオニーはほっと小さく息をつき、音を立てないように二階へ向かった。

彼女が自室へ入って間もなく、書斎の扉が開き、カートが出てきた。階段の角を曲がって消えていくハーマイオニーの後ろ姿を見送り、彼はどうしようもないというふうに首を振った。

まったく、ハーマイオニー。こんな時間にデートだなんて――厄介ごとに巻き込まれる心配はないのか。

自分が気づかれないようにこっそり後をつけていなければ、夜道をひとりで歩く女の子に何が起きていたか...

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