チャプター334ネクストストストップ、オーシャンクレストシティ

「どういうこと?」

エミリーは跳ねるように立ち上がった。冷えきった鋭い眼差しを、ニコラスに突き刺す。

「五年前のある夜、火事が起きて、あの病院は跡形もなく焼け落ちた。炎の中で、医者と看護師が十数人、命を落としている」

「そんな……どうして、こんなことに?」

エミリーは顔面から血の気を失い、そのまま椅子へ沈み込んだ。

「ほかには?」

長い沈黙ののち、エミリーはこめかみを押さえ、かすれた声で尋ねた。

ニコラスは一枚の写真を差し出した。

病院跡の写真だった。

五年前、エミリーは崖から転落して生き延び、ニコラスは彼女を人目につかぬよう、あの病院へ運び込んだ。

小さな病院で、職員も少...

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