第345章ロンの決断

「先週、エミリーと一緒にオーシャンクレスト・シティへ行ったんだ」

ジェームズはそう言いながら、ロンの表情をじっと観察した。

ロンは無表情のままティーカップを持ち上げ、一口すすった。「オーシャンクレスト・シティ」という名が出ても、眉ひとつ動かない。

少し間を置いて、ジェームズはオーシャンクレスト・シティで起きた出来事をすべて語った。声の調子は意図的に抑えられている。

「つまり、お前はラモス家の縄張りで襲われたと言うんだな」

話し終えると、ロンの鋭い眉がわずかに寄った。

「俺がラモス家を出たのはずっと昔だ。いま仕切っているのはイーアンだ。あいつが引き継いでから何をしてきたのか、誰とつる...

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